アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は3月5日、各地で開幕戦を開催。グループCでは、アル・ドゥハイル(カタール)対エステグラル(イラン)の一戦がカタールのアブドラ・ビン・カリファスタジアムで行なわれ、ホームのアル・ドゥハイルは3-0で勝利した。
アル・ドゥハイル所属の中島翔哉は3-4-3のトップ左で先発出場。司令塔として攻撃をけん引した。
開始1分、左サイドから飛び出した中島はドリブルで持ち込み、エステグラルの出鼻をくじくシュートを放つ。このシュートはGKに弾かれたものの、CKを獲得した。
10番の攻めの姿勢がチームを勢いづけ、前半はホームのアル・ドゥハイルが6割近い支配率を記録。23分、中島が倒されて獲得したFKを起点に、ユセフ・エル・アラビがシュート。これをGKが弾いたところにモロッコ代表DFのメディ・ベナティアが詰め、足で押し込みゴール。しかし、これはオフサイドで無効となり、先制は実らない。
その後も攻め手を緩めずにゴールに迫るが、フィニッシュの精度を欠く。前半はスコアレスドローで折り返した。
0-0で開始した後半、エステグラルは49分、細かいパス交換からファサド・バグヘリが切り込んでシュート。これはGKがしっかりキャッチした。その後も再三、カウンターから1点を奪うために襲い掛かるが、カタールのチームは冷静に受け流す。
56分、ホームの17番、エジミウソン・ジュニオールのドリブルからCKを獲得。前半は足でゴールネットを揺らしたベナティアが、今度は頭で押し込み、とうとう先制点をあげた。
追加点が欲しいホームチームは、72分、ゴール前で中島がフリーでシュートするチャンス。しかし枠を外れ、中島が思わず天を仰ぐ姿が見られた。
だが直後の73分、中央でパスを受けた中島は、前線に守備陣の意表を突くスルーパスを送る。これにエル・アラビが反応。飛び出したGKとの接触でファンブルしたボールにエル・アラビが改めて追いつき、無人のゴールに蹴り込んで2点目を奪った。
2点のリードを得たアル・ドゥハイルは、交代カードを切る。中島は86分までプレーし、ピッチを退いた。
その後、後半アディショナルタイムに、エジミウソンのアシストで、中島と交代したカタール代表MFアリ・ハッサン・アフィフが3点目を叩き込み、試合を決めた。
完勝を飾った試合後、ACLを主催するアジアサッカー連盟(AFC)アラビア語版の公式アカウントは「中島翔哉はこの試合のマン・オブザ・マッチに選出されました、おめでとう!」と速報された。